「期間工」、つまり一定の期間だけ工場で働く仕事に就く人は、それぞれさまざまな異なる背景を持っています。
では、どんな人が働いているのかをご紹介しましょう。
期間工として工場内には様々な人が働いています
夢を追っている人が意外と多い
バンドや声優など、特定の目標を叶えるための手段として期間工という仕事を選ぶ人は少なくありません。
こうした人たちは、3カ月から6カ月前後働いてある程度お金を貯めて、活動資金に充てるという生活をしています。
毎年決まった月になると特定の工場で期間工として働く、というケースは少なくありません。
若くて体力のある人が多いので、契約期間をきちんと満了する人がほとんどです。
リストラなどが原因で仕事を失った人もいる
40代から50代の男性期間工は、多くの場合リストラや体調不良などが原因で仕事を失った人です。
収入がないと家族を養うことができないため、次の仕事が見つかるまでのつなぎとして、工場で収入を確保するために働いています。
ただし、期間工として勤務していると転職活動をするための時間を見つけるのは非常に難しいため、結局は複数の異なる工場で期間工として継続的に働くようになる、というケースが多いのです。
わたしが働いていた時も、3つの工場を毎年ローテーションしている人がいました。
ニートの社会復帰を支援する場にもなっている
ニートとして自宅で過ごしてきたものの、やはり働かなければと一念発起して期間工になる若者もいます。
こうした若者の大半は労働環境のきつさに不満を感じて比較的短期間でやめてしまいます。とはいえ、中には厳しい仕事に耐えて契約期間を満了するケースもあります。
また、まじめな仕事ぶりが認められて期間工から継続的な契約を獲得し、やがて社員になるというケースもあるでしょう。
この他に、ブラジル人やペルー人など、中南米から来た外国人労働者を数多く採用している工場もあります。
こうした現場では、日本語をきちんと話すことができる外国人がチームリーダーとなることが多く、そのカラーがライン全体に反映されます。
このように、色々な人生模様が混ざり合っているのが期間工の現場なのです。
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